ビジネススーツが売れなくなった理由って

なぜスーツは売れなくなった?


 
今は、紳士服業界が苦境に立たされていると
言われていますが、これも結局は「合理性の追求」と
「価値観の多様化」の結果だと考えられています。

 
80年代や90年代においては、社会人の常識のような
存在だった背広も、現代社会においては、ビジネスマン達の
「機能的じゃない」、「日本の気候に合ってない」
という意見が目立つようになりました。結果的に、
スーツを必要としないクールビズやオフィスカジュアルなどを
採用する企業も増加傾向にあります。
 
機能面でまったく優れていないと言われる以上、
業界としては、「スーツは常識」といった価値観を
推しだす形の売り方を選ぶしかないのですが、
先に挙げた「価値観の多様化」が進んでいるおかげで、
この方法も通用しなくなっています。スーツそのものの
機能改善を追求しようにも、限界があるでしょう。
 
極端な話をすれば、衣類として優れていれば、スーツとて
黙っていても売れます。これに関しては、社会人が
居るかぎりスーツは不滅とあぐらをかいて、新しい商材や
商売に対して熱意を傾けなかった業界の責任かなとも
個人的に感じます。後手後手に回る前に、機能性の改善や
新しい価値などの創造が出来ていれば、また違った未来が
あったのかもしれません。
 

必要の際は「オーダーメイド」を選びたい理由


 
基本的にスーツは高額ですし、オーダーメイドともなれば
十万円以上も珍しくない世界です。不況の時代なので
値段が高いという部分も、紳士服業界が苦境に
立たされている原因と言われています。
 
ただし、苦境と言ってもスーツが完全に衰退したわけでは無いため、
学生や就活生の人などは、スーツが必要となる時期が訪れるかもしれません。
もしスーツが必要という機会が訪れたら、しっかり採寸したうえで、
一着作ってもらうほうがいいでしょう。見た目的にも機能的にも
優れたものが出来上がります。既製品で満足いくものが無ければ、
そちらも検討してください。
 
ちなみに、スーツに合わせるビジネスシューズにおいても、
予算に余裕があればオーダーメイドを選択したほうがいいでしょう。
これは、ビジネスシューズというものが、わずかに
長さや幅が自分のサイズと合っていないだけでも
違和感を覚えることが多いためです。
 
オーダーメイドは、自分の好きなデザインで作れることも
魅力ですが、サイズに合ったものを確実に作れるという点も
大きなポイントでしょう。ビジネスの世界に限らず、このような
婚約指輪(エンゲージリング)などでも、昨今は
オーダーメイドを選ぶ人が増えています。